今回は嫌味や皮肉を言われた時の対処法をご紹介します。
具体的にお話しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
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嫌味や皮肉を言ってくる人への対処法まとめ
職場ではいちいち嫌味を言ってくるような人がいるものです。例えば・・・
- 仕事で分からないことを質問した時→ 「こんなの小学生でもわかるよ」
- 「有給を取りたい」と上司に言ったら→ 「こんなに忙しい時期に休むのか」
など、いちいち余計な一言を言ってくる人がいます。こうなるとうんざりした気持ちになりますよね。
そういう嫌味な人達にはどう対処していけばいいのでしょうか?
人はなぜ嫌味を言ってくるのか?
まず、なぜ人は嫌味を言ってくるのでしょうか? その理由は大きく分けて2つあります。
ひとつ目:自分を認めてほしいから
ひとつ目が自分を認めてほしいからです。
人は周りから自分の頑張りを認めてもらえないと、自分より楽をしている人に嫌味を言いたくなってしまう傾向があります。
有給を取りたいと言ったら「こんな忙しい時期に休むのか」と嫌味を言うのは、「俺はこんなに頑張っても報われないのに、俺より頑張っていない部下が休みを取るのか」という、自分の努力を認めてもらえないという不満が背景にあります。
「俺の若い頃は休みなんてとらずに働いた」という言葉も「自分はこんなに苦労してきたのにお前はずるい」という満たされなかった気持ちが表れています。
よく会社にいる気の合わない上司の愚痴を友達に話して「それはおかしいよね、あなたは間違ってないよ」とお墨付きをもらうと安心することがありますよね。
それと同じで、自分は間違っていないと思いたくてまわりに嫌味を言うんです。
2つ目:劣等感を感じているから
二つ目は劣等感を感じているからです。
仕事であまり実績を出せない人や、コンプレックスを持っている人は常に劣等感を感じていることが多いものです。
どんな人でも多かれ少なかれ、自分は重要な存在なんだ、価値のある存在なんだと思いたい欲求があります。
ですが、世の中には必死に努力をしても自分の価値を上げることが難しい人もいます。そういう人は自分に価値があると感じたいがために人の足を引っ張って価値を落としたくなります。
これを心理学では引き下げの心理と呼びます。学生時代テストの点数で自分より順位が下の人をみて、「この人よりは上にいる」と安心することと一緒です。
では、こういう背景を踏まえて、嫌味を言われたときに絶対やってはいけないことを説明します。
嫌味を言われた時にやってはいけないこと3選
その1:相手に嫌味を言い返すこと
1つ目は相手に嫌味を言い返すことです。他人から何度も嫌味を言われるとこちらも言い返したくなりますが、それはあまりお勧めしません。
こちらが相手を批判をすると、その人は自分の言ったことを正当化しようとして、余計に言い争いをすることになります。
お互い自分は悪くないんだ、そっちが間違っている、と主張して言い争いになれば余計なエネルギーと時間を使います。そんなことはどちらにとっても損ですよね。
例えその場では相手を論破できたとしても、恨みを買ってまた嫌味を言われるという悪循環になります。
それに、あなたまで嫌味を言えば、いつも嫌味を言っている相手と同じレベルまで自分を落とすことになります。
わざわざ自分で自分の評価を下げてしまうなんてもったいないことです。
その2:無駄に我慢を続けない
嫌味や皮肉を言われた時に絶対やってはいけないことの2つ目は、無駄に我慢を続けることです。
いつも嫌味を言われてストレスは溜まっているけれど、同僚だから…とか、職場の雰囲気を悪くしたくないなど。優しい人はそうやってじっと耐える傾向があります。
でも相手の嫌味にただ耐えているだけというのは苦痛ですよね。自分の辛い気持ちを押し込めたままだと心の病気になってしまうこともあります。
あなたがもし嫌味にずっと我慢して、悲しそうな顔していたら相手は自分の言っていることが響いている、自分は正しかったんだと誤解をすることがあります。
そうなると余計に嫌味を言われ続けるということにもなりかねません。
さきほど説明したように相手と同じ土俵に立って言い争いをするということはお勧めできません。しかし、ただじっと耐え続けるというのもあなたの心を壊してしまうかもしれないのです。
その3:あの人は悪いと判断をすること
三つ目はあの人は悪いという判断をすることです。
嫌味を言ってくる人に対して「あの人はよくない、間違っている」そんなふうに思いたくなる気持ちはよく分かります。ですが、一旦冷静になって考えてみてほしいのですが「あの人は間違っている」と判断することが本当にあなたにとってメリットがあるでしょうか?
人は自分が理解できないこと、共感できないことに対して「それはよくない」という判断をしたくなります。
正しくないことだから理解できないし、共感できないんだ、と思えば自分は正しかったと安心できますし、もう相手を理解する努力をしなくて良くなるので楽になります。
でもそれは、先ほど話した「他人に嫌味を言う人が自分が正しいと思って安心したい」という気持ちと同じですよね。そうやって嫌味を言う人はよくないという判断をすると嫌味を言う人に対する執着が生まれます。そうなると嫌みを言われるたびに、あの人はもっと言動を変えるべきだと思い、よけいに苦しくなってしまいます。
それに、たとえ仲の良い友達に愚痴って「あなたは間違ってないよ」と言われたとしても、その後、何も状況は変わらないですよね(スッキリはしますが…)。
なので「あの人はよくない、間違っている」という判断はしない方がいいです。
嫌味や皮肉を言われたときの効果的な対処法4つ
その1:自分の心の中を観察する
まずは自分の心の中を観察することです。
もし誰かに嫌味を言われたら一旦冷静になって、幽体離脱をして自分の姿を横から見つめるようにイメージしてみてください。自分の心を観察する感じです。そしたら自分の心の中で「嫌みを言われてイライラしているなぁ」と唱えてみてください。
そうすると不思議とイライラが治まってきます。また心理学の研究で突発的なイライラは6秒がピークと言われています。だから6秒だけ自分の心を観察していると、自然とイライラがおさまってくるというわけです。
イライラがおさまってくれば「今イライラしたところで自分の人生にとって何もいいことがないな」と気づけるようになります。そうすれば嫌味を気にせずにスルーできるようになってきます。
その2:悩みをとにかく紙に書き出す
二つ目は悩みをとにかく紙に書き出すです。
自分は他人に対して悩んでいるのか、相手からどんなことを言われたのか。それをとにかく紙に書いていくという方法です
書いたらこれからどうするかも書き加えていきます。紙に書き出すことで自分の悩みを客観的に見ることができるようになります。
自分の頭の中だけでモヤモヤと考えていると、どうしても気持ちが落ち込むばかりになってしまいがちですが、紙に書き出すことで自分が何に悩んでいるのかを整理することができます。
また、悩んでいることをどうしたら解決できるのかと前向きに考えやすいです。ぜひ書き出すということをやってみてください。
その3:「自分は自分、他人は他人」と境界線を引く
3つ目は「自分は自分、他人は他人」という明快な境界線を引くことです。
たとえ嫌味を言う人に「あの人はよくない」という判断をしたとしても、それは自分の解釈に過ぎません。他の人にとっては「はっきりと意見を言う人だ」と評価されているかもしれません。
「嫌味を言う人にとってはいいと思われていないかもしれないけれど、自分はこれでいいんだ」と他人と自分の間にきっちりと線を引きます。
人それぞれ価値観や考え方が違って当たり前ですので、自分の人生は自分が良いと思えばそれでいい。
そう思えば他人の嫌味が気にならなくなってきます。
その4:事実と自分の気持ちを伝える
最後の4つ目は「事実と自分の気持ちを伝える」です。
先ほど、「嫌味を言う人をよくないと思わないほうがいい」と言いましたが、それでも辛い気持ちを否定する必要はありません。感じてはいけない感情というのはないからです。
だから嫌味を言われた事実と、その時のあなたの気持ちを伝えることも、ストレスを減らす有効な方法です。
具体的には、嫌味を言ってくる人に対して「誰々さんにそういうことを言われると僕はすごく悲しい気持ちになるんです。そういう言い方はしないでもらえると嬉しいです」と伝えることです。
あなたに言われた言葉とあなたの気持ちは紛れもない事実なので、相手は否定できないですよね。
もしそうやって言ってみても、相手が自分の言うことを聞こうとしてくれないのであれば、その相手とはもう一緒にいる価値がないのかもしれません。
同じ会社にいるとしてもなるべく距離をとって関わらないようにしましょう。
まとめ
それでは復習です。嫌味や皮肉を言われたときに絶対にやってはいけないこと3選はこちら。
- 相手に嫌味を言い返すこと
嫌味を言い返すと相手は自分の方が正しいと主張するだけでなく、あなたの評価を下げることにも繋がってしまいます。 - 無駄に我慢を続ける。
何も言わずか我慢し続けると、あなたの心を壊すことにもなりかねません。 - あの人は悪いという判断をする
そもそも良くないという判断をすること自体にあまりメリットがないという内容でした。
嫌味を言う人への対処法がわかれば、毎日のストレスは格段に減っていくはずです。ぜひここでの内容を、日々の生活に取り入れてみてください。
以上、参考になれば幸いです。