ひろゆきさんが自身のYouTubeで「役者という職業を生業にする人の精神状態」について語っていました。
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最近芸能人の自殺が多いのはなぜだと思いますか?
者は一般人には語れない特殊な職業
(ひろゆき)影響としては大きいんじゃないですかねぇ。あの芸能人というか役者さんって、基本的にちょっと変わった人多いと思うんですよね。
僕、役を演じる仕事をやったことがあるですけど。あの耐えられないんですよね。まず同じことを繰り返すことができない。で、番組に出る仕事もしてますけど、台本に書いてあると、もう台本通りにしゃべれないですよ。誰かに「これ喋ってください」って言われたことをやろうとすると、どういうふうに表現していいかわかんなくなるですよね。
台本に「殺してやる」と書いてあるだけで相手に殺意を持てない
僕、いまは思ったとおり喋っているんですけど。思った通り喋ってる時って、自分の感情とか脳の信号を通して「これを表現したい」っていう内容を喋っている。なので、手の動きとか声質とか。声のイントネーションとかっていうのが自然に出るんですけど。
「台本通りにやれ」って言われると、台本の文字を読むっていうのをやらなきゃいけない。自分の感情と切り離されてるんで、熱を持って喋れないんですよね。
例えば「お前を殺してやる」ていうのが、目の前に性格悪くてデブで頭のおかしいヒゲオヤジおじさんがいるんだとしたら、僕は「お前のことを殺してやる」て感情を持って言えるかもしれないですけど。その台本に「お前を殺してやる」って書いてあっても、別に殺したい気分にそもそもなってないし。で気分とか感情とか乗せようと思っても、僕自分の感情がうまくコントロールできないんですよ。
役者は自分の感情をコントロールできる特殊な職業
台本に「お前を殺してやる」って書いてあるぐらいで、相手に対して殺意を持つとかって僕はできないんですよ。まあ泣く演技とかもありますけど。要は役者の人って「この演技をしてくださいね」て言われるだけで「自分の感情をコントロールできる人」なんですよね。
じゃあ「泣いてください」って言われたら泣ける。それって本来、悲しい出来事は全く起きてないのに、泣く必要があるってときに自分の体をコントロールできるんですよね。なので自分の感情を「必要な時にスイッチを切ったり、入れたりすることが出来る」っていう能力をもってるんですよね。優秀な役者の人は。演技できない人はできないと思うんですけど。
役者の人は自分の行動と心理が乖離している状態
めちゃめちゃ嫌なことがあって怒りたいときでも、スイッチ切れてしまう
例えば恋愛シーンで相手を好きになるとか。そういう時に、相手を好きだという表情だとか、声質だったり、顔つきだったり。そういうのを全部スイッチで変えられるんですよ。
っていう、要は自分を完全にコントロールできるっていうのは、逆に言うと、めちゃめちゃ嫌なことがあって怒りたいときでも、スイッチ切れるんですよね。
怒るスイッチを入れることもできれば、怒るスイッチを切ることも出来るわけじゃないですか。なのでその自分の感情っていうのと自分の行動っていうのが、乖離してる状態っていうのが毎日当たり前に行われてる状態なんですよね、役者さんって。売れてない人は仕事ないから全然いつも通りだと思うんですけど。
っていうことは僕から見るとやっぱり、人間としては正常ではないと思うんですよ。要は嫌なことがあっても「あ、いやなことだ。じゃあ嫌なことだと感じるスイッチを切りましょう」って言って、いやな事だと感じないっていう生活ができちゃうわけじゃないですか。
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オフにしていたスイッチが突然戻ったときに不思議な状況になってしまうのかもしれない
たとえば、僕の知り合いの性格の悪い死んだ魚の目をしているヒゲオヤジさんと一緒に暮らしてくださいって言われて。で「うぜえな熱いなくさいなぁ」とか思いながらも、暮らすっていうのは多分1週間くらいで嫌になると思うんですよ。いびきうるせーしみたいな。
でも役者タイプの人だと、そこでスイッチを切れちゃうと思うですよね。「こいつうぜえ」っていう。「うぜぇ」って思わなくなってるんだけど、でも多分生き物なので、どこかに「うざい」というストレスは残り続けちゃうんだと思うんですよ。
でその結果、突然そのスイッチが元に戻っちゃうとか、切ったはずのスイッチが入ってしまうとかで、感情がどーんと一気に動くっていうので、その…不思議な状況が起きてしまうっていうのがあるんじゃないかなーと思います。なんでその役者という職業の人を、一般の感覚で判断したり評価するのは、なんか違うんじゃないかなっていう気はするんですよね。
(書き起こし終わり)